SSブログ

タミヤのホーネットを38年ぶりに手を加えて組んでみた [模型]

80年代の電動カーブームの頃、地方の模型店でもタミヤや京商やヨコモのキットが週末飛ぶように売れた時期があります。
私も発売当初のホーネットを少し改造し、地元模型店主催のバギーのレースに運営手伝い兼ねて参加していました。
1.jpg

そのホーネット、38年経っても(さすがに受信機電池に単3を4本積んで2段変速のスピコンではないですが)まだ売ってます。
毎年正月の電動カー病が今年も発症し、手持ちの車をあれこれ再整備してる間にホーネット・グラスホッパー系のリアサスの改造の動画をいくつか見てる間に自分でもやってみたくなったのです。
ちょうどコロナで自宅でおとなしくしてる時期でもあり、タミヤグランプリ広島大会に最後に出た時のグラスホッパー2も倉庫で行方不明になっており、キット購入。
11.jpg

まだ売ってるというのもすごいです。クリアボディに保護材が付いていて表のマスキングが要らなかったり多少はリニューアルしてます。

リアサスはボールリンクを使った4リンク方式や、ダンパーユニットを1つ追加する3ダンパーの改造例が多い様です。
当初、Aアームとトレーリングリンク2本の3リンクで考えていましたが、シャーシとモーターの隙間が狭くAアームは断念。
純正のローリングリジッドのサポートを温存する形でごくシンプルにリンク1つ追加することにしました。

2.jpg
リアアクスルの真ん中にリンクのピボットを追加します。
20代の頃と違い、こういうステーはミニフライスであっさり作れます。
3.jpg
シャーシ側はこの位置。1G状態でロール軸がセンターにくる高さで適当に位置決めします。
オリジナルのホーネットで受信機用の単3電池ケースを止めるゴムのフックがあったあたりです。

純正は弱いスプリングでアクスルのシャフトを押さえていますが、駆動のオンオフでアクスルが揺れたとき、ロールの動きが干渉され、ロール方向の動きが悪くなります。
これを解消してやる実験。

4.jpg
リアショックは当初CVAダンパーを使う予定でしたが、スプリングが強すぎで合わず、純正で組みます。
純正ダンパーでもスプリングのプリロードが大きい様で、ジュラコン丸棒から長さ3ミリのスペーサーを作ってやります。(ここは純正を半分に切ってもできます)
アクスルに重いモーターが載っていますから、リアサスのスプリングは弱いもので十分です。

5.jpg
シャーシ側のアクスルの保持部はロールでスライドする軸が少し前傾しています。
6.jpg
本来ならこのように(わかりにくいですが)外側にロールすると、アクスルは内側に少し傾き、ダブルウィッシュボーンのリアアクスルにトーインを付けたのと同じような効果がでます。
おそらくそういう設計なのですが、スロットルを煽る癖のある操縦者だと、パワー入れる度にアクスルが動き、ロール軸の動きを妨げてしまったり、そのショックで駆動力が抜けます。

ホーネット・グラスホッパーで旋回立ち上がりでパワー入れるとリヤが跳ねて安定したトラクションがかからなかったりスピンしやすくなるのはこの影響です。
路面が硬ければ純正バルーンタイヤからハイトの低いタイヤに交換して対応できますが、砂地ではアクスルの追従が悪くスピンしやすくなります。
また内輪の浮き上がりでトラクション抜け防止で、デフの動き制限してやると、さらにスピン癖が悪くなります。
ホーネットの性格ではありますが、ここが解決すると面白くなります。

7.jpg
リンク追加で、静止状態でこれくらいまで後ろ足は動くようになりました。

フロントサスはグラスホッパー2のサスアームを流用し、フロントのワイドトレッド化とCVAダンパー装着というのが一般的ですが、グラスホッパー2のフロントサスアームのパーツは手に入りにくいのです。
8.jpg
だったら、純正をなんとかしようということで、動きの悪いフロントサスペンションのショックアブソーバーの3ミリシャフトを加工。
Oリングの抵抗でダンパー効果出す構造ですが、Oリング2本では動きが悪すぎ。1本でも動きが渋いのでダンパーシャフトを電動ドリルで掴み、コンパウンド付けて研磨。
(ダンパーシャフトの加工と同じです。私は京商インファーノが発売になった頃、ヘリの親分経由でOSのYさんに教えてもらいました。)
Oリングはスルスル動いてかまいません。
CVAダンパーを装着しても動きが渋くなるような気もします。

9.jpg
フロントは1Gで少し沈んだくらいで良いです。これくらいでフロントのキャンバーが0度くらいになります。
(リアも下げていいくらいですが、そうするとストローク取れません)

ということで完成
10.jpg

テスト走行は動画アップしてますが、大きく荒れた路面で無ければ非常に良い感じになりました。
純正タイヤでは全然走らなかった記憶があるのですが、サスがちゃんと動けば意外に良く走ります。

部品点数が少なく、ユニバーサルジョイントが無くレース中のトラブルも少なく、540縛りなら圧倒的に有利なホーネットになりました。

YouTubeに動画上げてみました
https://youtu.be/7xtiyonKljE


Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。