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トリシティ155 フロントフォークオイル交換 [モーターサイクル]

仕事でいつも乗っているトリシティ155、走行距離1万キロ超えたので、フロントのフォークオイルの交換。
125でも以前作業していますので、作業には問題ありません。

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ブレーキのカバーを外し、ブレーキキャリパーや速度センサーを外し、左右のフォークを抜きます。
この際、フォークのキャップを、三つ叉に付いた状態で固定ボルトの上部を完全に緩め、下部を少し緩めた状態でキャップも緩めておきます。
作業台にインナーチューブを固定できるようなバイスがあればそれでかまいませんが、先に緩めておくと簡単。

これで左右のフォークはセットで外せます。
構造的には、通常の2輪スクーターのフロントフォークと大差はありません。

外したらフォークトップのキャップを外し、オイルを抜きます。当然金属粉は混じっています。
何度か収縮させ出来る限りオイルを抜きます。
完全分解ではないので、多少オイルは残ります。
ほぼ抜けるまでひっくり返して放置。

2.jpg
オイルは広島高潤のフォークオイル#10を使います。シビアなことはわかりませんが、良い感じのオイルです。
マニュアルに指示の規定量を入れ、何度か収縮させエアを抜き、立たせた状態で10分ほど放置し、気泡が抜けるのを待ちます。

待つ間にブレーキキャリパーの清掃。パッドの摺動部の受け側の清掃研磨も行います。

規定量入れると、残ったオイルと混ざり少し多めになりますので、液面で調整。
トップはフォークスプリングが入る側もそんなに力入れなくても締まります。
スプリングの無いサポート側は、スプリング側と同じ突き出し量くらいで内圧がバランス合うくらいで締めます。

3.jpg
再組み立て、三つ叉のボルトは規定トルク守ります。
オイルシールなどを交換しないのなら、特に変わった工具は必要ありません。

3輪コミューターはピアッジオやアディバなども出していますが、従来のフロントフォークの構造を一部流用しているヤマハのシステムなら、普通の単車屋さんの工具で作業できます。
長い目でみるならこれは大きなポイントです。

本来ならフォークも完全分解し、金属粉なども完全に清掃し再組み立てすべきですが、ついついスクーターでは軽視されがちなフォークオイルの交換も、やってみれば明らかに前輪の接地性上がります。
LMWはフロント回りのメンテが余分にコストがかかると揶揄されることも多いですが、フォークが1組増えるだけで他には特に大きな構造の違いはありません。
三つ叉から上の平行リンク部は構造が複雑ですが、事故でもしないかぎり、分解の必要は無く、リンク部の耐久性も何ら問題ありません。

テスト走行で、明らかに前輪の接地感が増し、無駄にバンクすることも無く旋回性も向上しました。
1万キロに1回くらいはやっておいて無駄にはなりません。

フロントのブレーキはシングルピストンの片押しですが、市街地走行が多い場合はこまめに洗浄し、パッドの摺動部の清掃はしておいた方が無難です。

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