SSブログ

ラジコン機の無人航空機登録 [模型]

数年前にマルチコプターの空撮などで、人口密集地や目視外飛行で国土交通省への登録が必要となりました。当時かなり慌てたのですが、操縦者の登録と適正の申請、機体の登録(メーカー、製造番号、付属条件への適合証明)などがあり当初は担当官との文章のやりとりでかなり難儀な作業でしたが、近年はマニュアル化され、ドローン経験が5年も無い方がはじめて申請ということでなければ、割と簡略化されました。

ところが、令和3年度から次年度へ向け、従来無人航空機扱いから除外されていた200グラム以下の機体が100グラムへと変更となり、本来ドローンによる市街地での自動操縦での物資運搬のための法改正だったものが、趣味で飛ばす従来のラジコン機まで登録制となり、議論が紛糾していましたが、結局ラジコン機(飛行重量100グラム以上、固定翼、回転翼、マルチコプター、滑空機、飛行船)も全て国土交通省に登録し、令和4年6月の法施行以後は、自機の登録番号を発信するリモートIDの搭載が義務づけられることになりました。

非常に面倒な時代になりました。
リモートIDがフタバや旧JRから出るものであれば、安心して使えますが、そういうものでも無いようです。

これに先立ち、令和3年12月20日から法施行の令和4年6月20日までに事前登録の受け付けが始まっています。
事前登録された機体は、リモートIDの搭載が免除され、3年間の登録有効期限後も同様に更新が可能となります。
(3年後には軽量で信頼できるリモートIDがフタバから出ていたり受信機に内蔵されるのではないかと思います)

ということで、空撮用マルチコプターや模型機の事前登録をすることとなりました。

国土交通省のHPにドローン登録についてのガイダンスがでています。
https://www.dips-reg.mlit.go.jp/drs/top/init

従来の無人航空機の人口密集地などの飛行申請と同じDIPSなのですが、どういうわけかドローン登録には今までDIPS申請で使っていたIDとパスワードは使えません。

まず最初に、ドローン登録システムのHPから個人の方(もしくは企業団体の方)のアカウント開設が必要となります。
これはメールアドレスや身分証明の様なものなので、DIPS申請の適合証明などの審査はありません。

ドローン登録システムのIDが取得できたらログインして、機体の登録となります。
登録はカテゴリーとしてDJIなどのメーカー製マルチコプターやヤマハなどの産業ヘリのカテゴリーと{自作機その他)とされる一般のラジコン機に別れます。

現在のところ、DJI機に関してはマビック3以外の機体はプルダウンメニューから選択できますので申請は容易です。mini2も含まれています。(mini2も事前登録しておきましょう)
ドローンの場合、申請には機体の製造番号、機体上面・機体正面・機体側面の画像が必要です。
国土交通省のシステム上、画像容量が大きいと受け付けてもらえませんので、画像の解像度を横幅1200ピクセル程度に縮小した画像が必要です。

で、肝心のラジコン機ですが、
ドローン登録システムにログインし、機体を登録する場合、まず本人確認が必要となります。
オンラインで申請の場合は(書類での申請もできますが、登録料の割引もありますのでオンラインが便利です)本人確認の手段としてマイナンバーカードや免許証が使用できます。
私は免許証での確認を使っていますが(マイナンバーカードを持ちたくない)パソコンの画面のQRコードをスマホで読み取り、ガイダンスに従ってスマホのカメラで免許証の真正面・斜め45度・裏面の3枚の撮影と、本人の正面からの撮影が1回、ガイダンスに従ってカメラを近づけながらの本人撮影が1回で本人確認が可能です。
スマホの通信状態などによってエラーが出ることもありますが、やり直しは可能です。

本人確認ができたら機体の登録になります。

機体の登録で、事前に準備するもの。
1.jpg
全体(もしくは上面)
2.jpg
正面
3.jpg
側面
の3枚の画像(横幅1200ピクセルくらいに縮小します。通常のデジカメデータの画素数では多過ぎて受け付けません)

ヘリの場合であれば
4.jpg
全体
5.jpg
正面
6.jpg
側面となります。
ヘリの場合、メインローターを装着した上で、ローター全てが画像に収まるように撮影します。
(ローターの端が切れていると受付されません)

これらの画像と

7.jpg
送信機の画像
送信機はメーカー名と形式が判るようfutaba14sg.jpg などのファイル名にしておくと担当官が識別しやすくなると思います。

画像が揃ったら次は機体の諸元の確認

1 メーカー名 (OK模型とかカシオペアとか)(不明な場合は購入ブランド名)
2 機体形式 (T-REX700L とか パイパーPA20 とか)
3 製造番号 (DJIなどのマルチコプターはメーカーで製造番号打たれてますが、通常のラジコン機はそういうものはありませんので申請者が自分でわかる番号 例えば「WPEP20220015」とかを付けます。申請者が判れば良いので自作機でも同じで良いようです。
4 機体全長 (980ミリの場合、申請はメートル単位なので0.98m)
5 機体全幅 (1400ミリの場合 1.40m)
6 機体全高 (メーカーデータで全高が表示されることはあまりないので地上姿勢で実測)引き込み脚の場合は脚の出た地上姿勢で、2輪式の場合も地上姿勢
7 機体重量 (卓上秤やバネ秤で動力用バッテリーを搭載した重量を計測 エンジン機はタンク空で)
8 飛行重量 (貨物機ではないので模型機の場合は機体重量と同じ)

という項目の記入が必要です。何機も登録する場合は非常に面倒なので、実際に測定し、データはエクセルなどで表にまとめておいた方が申請時に楽です。
機体の画像は、飛行場でのスナップなどは避け、新規に申請用で撮りましょう。適当な写真使うと審査で落ちます。

1回の申請で10機くらいまで(20機という話もありますが実際に申請するとけっこう面倒なので10機くらいが無難です)申請可能で、2機目以後は登録料金が割引となりますので、できるだけまとめて申請する方が良いでしょう。

機体毎に、機体の3つの画像と使用する送信機の画像で合計4つの画像、登録に必要な機体諸元、機体の安全の確認の項目が2つありそれぞれチェックを入れ登録となります。

登録画面が出たら、承認待ちの画像がぐるぐる回りますので、その間にDIPSから確認のメールが届きます。そのメールを本人が開いた段階で申請が終了となります。
メールを開かないと、ずっとぐるぐる回る画像と、承認中は画像を閉じないで下さいの文字を見続けることになります。
メールを確認しましょう。

これで申請手続きは終了です。
この後、DIPS側の申請確認と機体の審査(申請内容が適切かどうかの確認)が終わると、支払手続きのメールが数日内(最近は当日か翌日でした)に届きますので、DIPSにログインして支払をします。
クレジットカードが便利です。

支払の確認が取れたら、数日内に機体の登録番号が交付になります。
クラブの事務局の方がヘルプデスクで確認された話では、ヘリのキャビンの交換は問題無し、機体の修理で大部分を取り替えても同型機であれば登録番号はそのまま、ということのようです。

送信機の変更も、DIPSのDID飛行申請の様に変更手続きができないものではなく、ドローン登録システムから登録番号はそのままで変更は可能の様です。

ラジコン電波安全協会の方から、クラブ単位での申請の場合、何らかの手続きの簡略化があるとのアナウンスは出ていますが、パソコンを持っていない、デジカメを持っていない、メールアドレスが無い、という場合にクラブの者がまとめて申請できるという利点以外、いまのところ不明です。
私が所属しているクラブでは、個人情報の保護のこともあり、各自で登録しとろいうことになっています。

マルチコプターでの空撮などで従来のDIPS申請をする場合、従来のDIPSのIDでログインした後にドローン登録システムで登録した機体の追加が可能です。
飛行申請期間が令和4年6月20日以後を含む場合は、ドローン登録システムでの機体の登録番号が必要となりますので、DIPS申請は更新ではなく、前年度の申請内容の複製を使ったドローン登録システムの登録番号を受けた機体での新規の申請となります。

国土交通省の同じ部署での処理なので、このへんがまだ整理されていませんが、システム上まだ仕方ないことのようです。
今年6月移行はDJImini2の様な200グラム以下の機体もDID飛行でのDIPS申請と飛行ログの保存が必要となりますが、200グラム以下のマルチコプターに関しては6月初旬までDIPS申請は待ってくれとの指示でした。

面倒ですが、法律で決まった事ですし、1機あたり3年間有効の登録で費用も恐ろしく高価でもないので、地道に登録しましょう。
6月20日以後は、登録していない100グラム以上のラジコン機の飛行は、大きな罰金を含む法律違反となります。

ちなみにEフライトのマイクロサイズの2セルまでの発泡スケール機は大半が100グラム切っています。
XKなどのチビヘリも1セル機のほとんどが100グラム切ってますので、こちらをメインで楽しむのもありではあります。
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。