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大震災 [雑感]

未曾有の大惨事が起きてしまいました。
一つ一つの惨事に対しては地震国日本はそれなりに対応できるはずですが、いろいろな要素が大規模に発生すると現代の日本がこれほど混乱し手が出せないものかと驚き怖くなりました。

今回の地震を知ったのは東京に住んでいる従姉妹(姉)からの緊急連絡。
東京で大地震が発生し大変な事になっている、親の実家(葛飾区)と連絡がつかないが広島の親類(私の寺)を共通の連絡先にしているという電話でした。
後で実家に居た叔母と連絡がとれ、叔父も近所を散歩中であったこと、従姉妹(姉)は会社の車で夜遅く帰宅し、従姉妹(妹)は会社に缶詰となり土曜日の午後帰宅との連絡
東京組は家の中がひっくり返ったけど身体は無事でした。

福島県須賀川市の親類は住職が京都に出張中でしたが、自宅で大きな怪我をした者は無し、揺れで境内屋外や家屋内は相当な被害を受けたようですが建物本体は無事だった様です。
ここの次男が宮城へ養子に行っており、本人は東京に単身赴任中でしたが、名取市の寺は少し高台にあったため津波の被害は無し、下の子は幼稚園で自宅に帰ってましたが上の子は小学校で、避難所に待避してたため無事だったようです。

福島・宮城の親類の安否はこちらから連絡したわけではなく、容態が落ち着いてから親類へ連絡があり聞きました。
無闇に外から近親者でなく、緊急の用件でない者が連絡を取ろうとするのは、相手への負担増加にしかなりません。

どれだけ情報網が発達しても、中央集権(東京)のメディアが地方の事まで詳細に伝える事はなく、被害の中心にある場所へはなかなか伝わらないのが現実です。

私は中国地方山間部での洪水と土石流による被災地の復旧支援や阪神大震災での支援活動にほんの少し関わった事がありますが、天災が起きてすぐには素人が行っても何もできません。
まず 消防・警察・自衛隊が現場で活動する事を最優先にすべきでしょう。
自分が使う水・食料・燃料・電気・移動手段・移動用の燃料・仮眠場所などを確保できない者が、善意だけで現場に入ることは救難活動のじゃまでしかありません。
支援活動は 消防や自衛隊の作業が終わってからにすべきです。
支援に行って 現場に補給された水や食料を消耗するのは言語道断。

テレビ各局が助けもしないヘリで飛び回り、無理矢理チャーターしたタクシーで被災地を走り回り、見ればわかる被災者に恐怖や悲しみを呼び覚ますような取材をするのは理解しがたい行為に思えます。
報道のヘリが生存者捜索にどれだけ邪魔かは阪神大震災の時にあれほど言われていたのに残念です。

識者を自称する者が安全な場所で好き放題な発言をし、東京電力のサービス範囲外の東北電力エリアにある東京電力の原発の事故を他人事の様に言い、それを見た者は放射能汚染のおそろしさを声高に言い原発反対の世論を煽り批判を繰り返しますが、施設が破損したこの非常事態に自らの被爆を顧みず事故対策に動いている人間の事は誰も話しません。

想定外の事故が起きたのは事実であり、その責任の是非を今語るべきではないでしょう。

機材のトラブルの中で最優先すべき事は炉心融解を防ぐこと。
大惨事の危機を目の前にし、銭勘定が優先したことは人災でしかありません。
システムの欠陥ではなく、運用する者へ指示を出す側の大きな欠陥では。
識者のコメントで、ここまで大事故になりながら、まだ事故後の復旧優先で考えているのか恐ろしくなりました。
原発の安全性が確かな物なら、こういう場合は即断で緊急処置すべきではないのか。

この期に及んで海水を入れたら鉄のパイプが錆びると放言していた者が識者と呼べるのか。

被災直後は 救助や犠牲者の回収に手を貸さないのなら 現場に入るべきでは無いと思います。
報道は自衛隊や消防・警察の公開資料だけで十分。
被災者が埋まってるかもしれない現場を、東京から来たよそ者が歩き回るべきではないのでは。

東南アジアの災害へ中古ラジオを大量に送りつけたという団体は、いつのまにか広報CM差し替えてました。
陰徳という言葉を知らない輩は所詮こんなものです。

原爆被災や阪神大震災の時のように、火事場泥棒が横行しない事を願います。
この大惨事においてさえ、穏やかに耐え忍ぶ人達を よそ者が踏みにじらない事を願います。
犠牲者の尊厳というものを忘れてはなりません。それは報道という言葉で荒らして良いものではないと思います。

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