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本日の手作業 [たわごと]

例年通り 春の彼岸法座も無事勤め終えました。

テレビは連日原発の動向を報道してますが、見えない放射線への恐怖を 安全な場所からの同情という事で煽ってるだけの局もあるようで、低俗なバラエティーと言われる物以下の物も目に付きます。

広島にはまだ戦時中の残留放射能があって、行くと被爆するような事をいうマスコミ人のいう事を聞く必要はないのですが、いくら広大や広島日赤や放影研の人間が心配しなくて良いと言ってもかき混ぜるだけの報道姿勢はいかがな物かとは思います。

発電所で作業に当たる人々がどれだけの覚悟か頭が下がるばかりですが、平素からそういう覚悟で安全運用されているのも事実です。
事態が少しずつ好転しているようで、少しでも良い情報があればそれを伝えるべきと思います。

彼岸法座で、香炉の点検をしているとパーツ欠損が一つ。
法座終わって 小細工にて補修。
1.jpg
香炉の蓋です。獅子(といっても犬じゃなくて牛のような亀の甲羅があるような)(バリエーションいろいろ)止めている真鍮製のくさびが抜けたのか従業員さんが触ってる間に紛失したのか行方不明。

こんな作業で京都の職人さんの手を煩わせるのはもったいない事ですので、10ミリ真鍮丸棒を5ミリ程度に落とし、フライスで斜めの面出し。

職人さんなら真鍮厚板を鋸で落としヤスリでしあげられる事が多いのですが、素人は機械加工。
ヤスリの目が滑り止めになったりしますが、仕上がりは素人加工でもかっちりいきました。

これで獅子も安心。
50年後くらいに なんでここだけ真鍮ピンが違うのだろとだれか気づいてくれたら幸いです。

コメント(2) 

コメント 2

enjo

無責任な報道には確かに腹が立ちますね。

必要以上の放射能の報道は特に止めて欲しいです。

処で仏具の修理、お疲れ様でした。
うちも素人修理のパーツが結構有りますよ。

先ず、輪灯の金具止めのピンが釘。

本堂再建の時に無くしたのだろうと思いますが
釘を曲げて代用するとはぁ~。

更にご本尊様の蓮の台座にも(・・?「之って爪楊枝では?」て
物が挟まっています。

うちのご本尊様は二代目の住職の時に本山から下附された物なので
数百年も経っていて下手に触れられないので其の侭ですが
どの角度から見ても「爪楊枝だよなぁ~」

私の代になってから私も仏具を修理した物も有るけど
50年後に笑われないか心配です。
サーボホーンで厨子の扉を固定したから。


by enjo (2011-03-21 00:41) 

しろくま

enjoさん

雑用としてはいろいろな手作業もこなさいといけないのかもしれません。
模型屋としてはちょっと嬉しい作業でもあります。

うちのご本尊も戦時中の疎開などで傷んでる部分もありますが、下手に触れない部分もありますので、ここはそのままです。

木地師さん 塗師さん ロイロ屋さん とプロが分業して作る物にかなうわけはありませんが、どうやって作られたか見てるだけで嬉しくなるような物も多いですね。

こういう職人さんがずっと残って行ける世の中であることを願います。
by しろくま (2011-03-24 01:46) 

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